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  • KazumasaSugasawa

アーティストの作法 その1

ここ数年SNSをやって分かった事は世界には思っていた以上にアーティストが多いということである。そしてその有象無象のアーティスト郡の中で主に欧米で評価されるアーティストにはある程度傾向があるではと考える、ここではそれをアーティストの作法と呼ぶ。

ではその作法とは何か?それは端的に言えば「作品のルックに美術史のフォームがある事」と「デュシャン的ニヒリズムが埋め込まれている事」である。

上述した事は私が制作を始めた2013年当初から気付き翌2014年には実際に制作で実践してきた。

村上隆は著書の芸術闘争論の中でフォーマリズム的美術の鑑賞方法の重要性とコンテクストにデュシャンを組み込むことの重要性を説いていたが、このことには私も同意する。

また同著の中で現代美術とは「戦後のアメリカ美術」であると仰っていたのもとても重要な事である。

それではまず「作品のルックに美術史のフォームがある事」について具体的に画像を見て解説していこうと思う。


この作品はUrs Fischerの大きな作品である(アートバーゼル香港で同シリーズの作品の実物を見たがかなり大きかった)がこの作品がなんであるか分かるだろうか?勘のいい人なら分かるだろうが分からない人には全く良さというか意味が分からないだろう。

次に見ていただきたいのがこれである。


マグリッドの有名なペインティングである。「作品のルックに美術史のフォームがある事」ということがわかっていただけるのではないだろうか。Urs Fischerはマグリッドの作品のルックを引用し改変したのである。

ちなみにこれは難易度レベル1でスライムクラスである。

次はこれである。


Anselm Reyleの塗り絵を模したペインティングである。そして次がこれである。


これはAndy WarholのDo it yourselfという塗り絵を模した作品である。お分りいただけるだろうがAnselm ReyleはWarholの作品を引用しアップデートしたのである。

それではここから先画像を連続でどんどん載せていく。



Alex Hubbardの作品。



引用元のRobart Morrisの作品。


Lucien Smithのカモフラージュペインティング。


引用元のWarholのカモフラージュペインティング。


Richard Princeの HighTimesというペインティング作品。


引用元のJane Dubuffetの作品。


Dan Colenのガムを使ったペインティング。


引用元のSam Francisの作品。


Nate Lowmanのアメリカ地図の作品。



引用元のNam June Paikの作品。


Jonas Woodのペインティング。


引用元のマティスのペインティング。


キリがないので最後にする、最後は複合技

Sterling Rubyのペインティング。



引用元のWarholのロールシャハテストペインティング。

それともうひとつ



引用元のBarnett Newmanのジップペインティング。


以上のように欧米で活動するアーティストの多くが「作品のルックに美術史のフォームがある」ことがお分りいただけただろうか。

あくまでも傾向なので全員が同じことをしている訳ではないが、自分の作品を自ら歴史に接続し、鑑賞者と制作者にある一定の教養を必要とする傾向は有象無象のアーティストを選別するためにあるのではないかと考える。

次回はこの続きで病んだアメリカのニヒリズム現代美術と作品にデュシャンを組み込むことについて書いていきたいと思う。



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